シェイクシャック日本上陸 ブランドカラー戦争で業界革命なるか

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マックキラーとの異名を持つハンバーガーチェーン店、
シェイクシャックがついに日本上陸を果たしました。
薄利多売のファーストフードとは一線を画し、良質の食材と店内での調理に重点を置くことで、近年健康志向高まるアメリカでの支持が高いシェイクシャック。
最高経営責任者であるランディ・ガルッティCEOは
「安価だが店内であまりリラックスできないファストフードと、(高級な)グルメバーガー店とのちょうど真ん中にいると考えている。プレミアムな食材を手の届く値段で提供しているのが特徴だ」
と述べており、まさに現代日本人のニーズにあった経営体系
開店初日の11月13日には開店と同時に3時間待ちという注目の浴びようで今後さらに人気が予想されます。
一方マクドナルドは、2015年1~9月連結決算は、最終損益が292億円の赤字(前年同期は75億円の赤字)。
経済に詳しくない一般市民から見てもその「落ちぶれ様」は酷いもの。
一体どこで差がついたのか?
それはマックが天下を取っていた時代と現代での求められるものが変化したからではないでしょうか。
今回はブランドカラーに注目して「今、客はファーストフードに何を求めているのか」を考えてみました。

緑のチェーンVS赤のチェーン

日本におけるハンバーガー・サンドイッチ系のファーストフードチェーン店はマイナーな物も含めると現在20種類以上。
マクドナルド、モスバーガー、ロッテリア、ケンタッキー、サブウェイ、フレッシュネスバーガー、ファーストキッチン、ドムドムバーガー、バーガーキング等がメジャーでしょうか。
少し前までファーストフードと言えば「旨い・安い・早い」が看板でしたよね。
マクドナルドが天下のマックと呼ばれていた頃です。
しかし現在、ファーストフード界は変化しつつあります。
「旨い・安い・早い」は二の次で、
「オシャレ・ヘルシー・美味しい」が求められているのです。
そしてその大まかな括りとして私が注目するのはブランドカラーです。
ファーストフード店のブランドカラーと言えば食欲を刺激する「赤系等」が多いですよね。
マックも、ロッテリアも、ケンタッキーも、ちょっと前まではモスバーガーも看板は赤でした。
飲食街は赤と黄色とオレンジ(吉野家や松屋)の食欲沸く暖色系の看板で溢れていました。
しかし世は健康志向に変化。
ファーストフードと言えども野菜やカロリーオフ、
食材の鮮度や質に気を使う人が多くなりました。
その結果、「赤」ブランドに変わり進出してきたのが「緑」のブランド。
2004年頃から「安心・安全・環境」をコンセプトにブランドカラーを緑に変更したモスバーガー美味しさと安心をコンセプトに手作りにこだわるフレッシュネスバーガー
そして今回日本に初上陸したシェイクシャックのブランドカラーも緑
いかがですか?赤と緑のブランドで分けたとき、何か違う物を感じませんか?
いかにもファーストフードのイメージの前者に比べ、
後者は健康やヘルシー感、オシャレ感がありませんか?

赤が作る心理イメージとして「食欲増進・注目・購買意欲」等の+イメージに加え「安っぽい」というイメージもあります。
一方緑が作る心理イメージとしては「自然・平和・健康」などのイメージがあります。
時代が「旨い・安い・早い」から「オシャレ・ヘルシー・美味しい」を求めるようになってきた現在、緑ブランドの勢力がグイグイ伸びてきているのかもしれませんね。

今後のマクドナルドやファーストフード店の行方

マクドナルドも健康志向の世の中に寄り添うよう、
フレッシュ野菜を用いたバーガーや高級バーガーなどの新商品を開発しています。
しかしイマイチ大ヒットしないのはなぜか?
それはもう、長年に渡り定着してしまったブランドイメージが強すぎるからでしょう。
「旨い・安い・早い」が求められていた頃、
マックはそのニーズにピッタリ当てはまり大成功した
わけです。
しかし世の中が高級志向へ移り、マックが「高級バーガー」を発売したところで、
それは「マクドナルドの作った高いハンバーガー」なのです。
マクドナルドに求められているのはそうじゃあない。
マクドナルドはあくまでも「旨い・安い・早い」が強みであり、
時代の流れに合わせて変化しても世の中がそれを認めないのです。
これはもう浸透しすぎたブランドイメージのせいとしか言えないと思いますが、しょうがない。
下手に健康志向や高級志向にフラフラしないで、一貫して初期の「旨い・安い・早い」イメージで売れば良いのです。
もちろん最低限の品質管理はアピールすべきだと思いますが^^;

ブランドカラー戦争の先

シェイクシャックは今後も店舗数を伸ばしていくでしょう。
しかしそれは多分増えすぎない程度に。
それこそが人気と成功の秘密です。
限られた店舗数というプレミア感、良質の素材とそれに見合った高すぎない価格、SNSに投稿したくなるイマドキ感。
これらが揃えばヒットは確実です。
もちろん10年先は分かりませんよ。
ニーズは変化していくものですからね。
それでも世界的に健康志向なのはそうそう変わるものではないでしょうね。
マクドナルドを初めとするブランドカラー「赤」のファーストフードも巻き返しなるでしょうか?
飲食街が「緑」の看板だらけになるのはそう遠くないかもしれませんね。

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