缶詰の賞味期限切れ　どのくらいまで安全に食べられる？５年切れても腐らないって本当？

安くて美味しい缶詰
ご飯のお供やオツマミにはもちろん、災害対策にも自宅に保存食としてストックしている人は多いのではないでしょうか。
缶詰には基本的に消費期限はありませんが、賞味期限は印字されています。
しかし長期保存が一般的な缶詰は、気づいた時には賞味期限が切れていたという事も多々あります。

そんな時、賞味期限が切れた缶詰、みなさんどうしていますか？
数週間～一か月程度ならあまり気にせず食べてしまう人もいるかと思いますが、果たしてその許容範囲とは？

これさえ読めば、もう缶詰を無駄にすること無く安心してストックできるようになります☆

缶詰はなぜ長期保存が可能なのか？
缶詰の賞味期限とは
缶詰の賞味期限切れはどのくらいまで大丈夫なのか
賞味期限が切れた缶詰が食べれるかチェックしよう
災害時に役立つ長期保存缶詰のオススメ
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缶詰はなぜ長期保存が可能なのか？

缶詰は食材の調理後缶に密封された後、加熱殺菌により食品の腐敗の原因となる微生物を殺滅しています。

このため出来上がった缶詰内は無菌状態となり、保管中に新たな微生物が侵入しないかぎり、中身が腐ることなく長期間の保存ができるのです。

無菌状態なので冷蔵庫に保存しなくても常温保存で長期保存が可能なワケです。
もちろん防腐剤などで長期保存を可能にしているわけではありませんよ！

ちなみに、缶詰の賞味期限は一般的に三年程度。
これはメーカーが余裕をもって設定した期限ですが、一つの目安として覚えておきましょう。

缶詰の賞味期限とは

賞味期限とは「おいしく食べられる期限」のこと。
なので賞味期限内であれば缶詰は劣化せず美味しく食べられるということになります。

では賞味期限が切れたらどういった変化が起こるのでしょうか？
メーカーも賞味期限が一日過ぎたくらいで味の劣化が起こるとは想定していません。
期限に余裕をもって設定しています。
なので賞味期限を数週間程度過ぎたからといって急激に美味しさが損なわれることはまずあり得ません。

しかし、貯蔵中の温度などの影響を受けて、味・香り・色などの品質がきわめてゆるやかではありますが、徐々に変化していきます。
　
これが賞味期限＝美味しく食べられる期限の理由ですね。

缶詰の賞味期限切れはどのくらいまで大丈夫なのか

賞味期限が多少過ぎても急激な劣化が無いことは分かりましたね。
では、実際にどの程度賞味期限が切れても食べられるのでしょうか？

ここで衝撃のお知らせです。

1938年にイギリスで「114年間保存されていた缶詰を開けて食べた」という記録が残っているのです！！
北極観測隊用の肉や野菜の缶詰だったそうですが、試食しても味や匂いは悪くなく、問題なく食べることができたそうです。

いかに缶詰が長期保存可能な食品かが分かりますね。
「缶詰は腐らない」とまで言われている所以でしょう。

ただ注意して欲しいことが一つ。
それは缶詰の保存環境です。

高温多湿の場所や直射日光のあたる場所は適切な環境ではありません。

高温により食材の変色や、高湿環境下では缶に錆が生じて小さな穴が空いてしまうことも。
また、まれにではありますが熱に強い細菌が缶の中で生き残り、中身を腐敗させガスを出す場合も。

こういったトラブルにより缶詰の中身が変質し腐敗してしまっている場合があります。
そんな時にチェックすべき事を次にまとめましたので参考になさって下さい☆

賞味期限が切れた缶詰が食べれるかチェックしよう

・缶詰が膨らんでいる場合
缶詰が膨らんでいる場合、中身が腐敗してガスを発生してる場合があります。
この場合はそのままにしておくとガスにより缶内の圧力が高まり破裂する危険があります。
ビニール袋等をかぶせて安全対策を行い、ガスを抜いて廃棄しましょう。

・缶が錆びている場合
少々の錆は中身に影響はなく問題ありませんが、缶自体が腐食し穴が空いてしまっている場合はそこから微生物が侵入し腐敗している可能性があるので廃棄しましょう。

・開封後に不快な匂いや味がする場合
熱に強い細菌等が中身を腐敗させ酸を出す場合があります。
明らかに変な匂いや味のする場合は危険ですので廃棄しましょう。

適切な環境下（湿気が少なく、直射日光の当たらない冷暗所）で保存した缶詰は賞味期限が過ぎても長期間安全に食べることができます。
１年や２年賞味期限が切れてしまったからといって即捨てるのは勿体ないですよ！
まずは缶の外側に異変がないかチェックし、開封して変な匂いや味がしなければ５年でも１０年でも食べることが可能！
そして少しでも長く美味しく食べるために、缶詰の保管環境には気を付けましょう♪